こちらの記事で触れていた,Pleiades111/F4.8が発売されました。天文ハウストミタに展示品が入荷していたので簡単に紹介します。
基本構造はPleiades68/F3.8と同じで,鏡筒内部でレンズ前群が移動する「WIFD(WO内部フォーカス設計) 」です。
一般的なドローチューブ式と事なり,ラック&ピニオン部にモーメント荷重がかからなため撓みは発生せず,極めてスムーズなピント合わせが可能です。
接眼部が固定されているので信頼性も高くなりますが,2重構造の鏡筒になっているため重たいのが唯一の欠点でしょう。鏡筒のみで約8kgあり,FSQ106EDPの6.4kgより1.6kg重たくなっています。
以下の写真は口径食を調べるために,カメラマウント部から対物レンズを写したものです。詳しく計測してはいませんがフルサイズ周辺付近でも口径食は起きない模様です。
まだ国内販売価格は決まってないとの事ですが,メーカー直販価格の3,798USDを現在の為替レートで単純計算すると,税込み660,000円程度でしょうか?
Pleiades111/F4.8の焦点距離は528mmでVSD90の495mmとほぼ同じですが,集光力の差は1.5倍もあります。口径による解像度の差もさることながら,その分露出時間をが短縮できるのも魅力でしょう。
以下はPleiades111/F4.8とASI2600MMで撮られたM31です。詳しくはastrobinを参照ください。