AZ-GTi(赤道儀モード時)など,背面固定赤道儀用の極軸高度・方位調整装置XY70-55を開発しています。
これらの赤道儀は北側に大きなモーメント荷重がかかるため,一般的な構造の微動装置では高度調整が固くなりますが,XY70-55は写真のように支点部と作用点の距離を大きくとることで高度調整を容易にしました。また重心を南側にシフトしたのでAZ-GTiを搭載した状態で自立します。
強度が要求される高度の保持部は,以下のように無垢材から5軸マシニングセンターで削り出した一体構造です。一般的なフライス加工では部品点数が3~4点になりますが,一体構造としたことで強度アップとコストダウンを両立しています。
XY70-55は試作~強度などの評価段階ですが年内には発売予定です。